ご挨拶

豊かな吉野川のほとりに「地域共生の場」として、祥水園野原西villageがOPENしました。
高齢者福祉や介護というイメージは、ともすると社会から見て閉ざされ、暗くネガティブな印象を与えてしまっているかも知れません。しかし本来は「地域共生の場」として、その場は明るく解き放たれ、介護は何よりも人間の根源やその命を見つめる尊い職業ではないかと私たちは考えます。

野原西villageは、従来の高齢者福祉の概念を打破し、だれもが集い、だれもが学び、だれもが心豊かであるように願い、「地域共生の場」として、深く、広く、大きく根を張り、地域の方々と共に夢と希望の花を咲かせていこうと思っております。
祥水園で初めて外部に対して発信した、介護研修のテーマは「I wish・・・」（私は望む・・・）です。
混沌とした介護の世界。介護ロボット導入という新しい時代に、決して忘れてはならない「心」があると思います。介護は元来、あくまでも「人間」と「人間」の関係性の中で、慈しみや喜びや悲しみ、様々な葛藤の世界で学びを深めていくものだと考えます。

介護人材不足といわれる時代。給料を手厚くしたからそれが解消されるのか？そういう物質的なことだけではないのではないか？介護は何よりも「心」だと思うがゆえに、介護職が疲弊し、自分を諦めてしまった。自分が描いていた、望んでいた介護はこんなはずではではなかったという絶望感が介護人材不足を生んでいるのではないか？その結果、介護職が諦めれば、ご利用者も諦めざるを得ない。そこに「人間」と「人間」の関係性を生み出すことはできません。

この諦めた介護の世界に、我々が投じた介護研修こそが「I wish・・・」なのです。崇高な祥水園理念とともに、「地域共生の場」として、「I wish・・・」は介護の世界に展開されてゆきます。私たちの歩みは、今は一滴のようでも、いつか水面に漣を生み、大河となって、地域の、介護のその一シーンを彩るに違いないと信じています。 今後ともどうかよろしくお願いいたします。